ミュージカル、ブラックジャック観劇

推し活雑記
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母親と二人で、どちらかが当たればいいねーってファンクラブから同一日の昼夜公演に応募。どちらも当たるという嬉しい悲鳴をあげること通算数回目。経済的には厳しいけれど、生の演技に変えられるものはありません。

ということで、今回は東京ドームのすぐ近くのIMM THEATERに行ってきました。

私の推しでもあるトニセンの坂本君が主役のミュージカルブラックジャック。6月28日から始まり、東京は7月13日まで。他劇場も回り、8月2日の兵庫で最終公演を迎えます。

以下ネタバレありの感想なので、ご注意ください。

ネタバレ感想

夢を追うのに命を削る人たち。

物や人から命の力をもらう人たち。

命の力を信じる人たちの、苦悩と希望。

坂本君前作のホリデイ・インのような豪華なショービジネスを舞台にしたものではないから当然ではあるのだけれど、少ない楽器で際立つ役者の歌が聴き応えあった。

坂本くんのあの歌声をあのキャパのシンプルなステージで聞ける贅沢な空間。演じるキャラクターに呑み込まれて観客席全体で息を呑むシーンの数々。

劇場によってはアンサンブルの人たちの重なる声で歌兼セリフが聞き取れなかったりするけどそれがない。

命の話だから重たいかなって思っていたけれど、ピノコの存在が緩衝材になってるから見た後の重さがない。

劇中の印象的なシーンとしては、「どうしてそこまで」ってブラックジャックに聞く時に服を握り締めて聞いていたキリコ。遠目では分かりにくかったけれど、感情が声以上にそこに宿っていた気がする。

命に対する考え方は相容れない2人。けれどどうしてそうなったかを理解しようとして、背景を知った上で、そういう考えに至った相手を否定しないのは理解できる部分もあったからなのか。

互いに、背景も、考えも、真っ向から否定しない姿は印象的だった。

真っ向から否定して、自分の考えを押し付けるのは簡単。でも、そうはしなかった二人。

医者として様々な人と関わってきたからこそ、なのかなって。

命の灯火の奇跡を、人生のいくつもの要素を燃料にして、その命の奇跡の火を灯し続けようとする人。

命の火は自分そのものであるため、燃やすも消すも自分自身だとする人。

相容れない二人が協力する最後のシーンはピノコのキャラもあり、昼公演も夜講演も思わずといったように客席から声が上がっていた。

ブラックジャックでミュージカル?どうやってやるんだろうって思っていたけれど、違和感なく最後まで見ることができたのはおそらく、主要人物たちが踊らなかったからかも。

ブラックジャック詳しくない自分でも確かに彼は踊らないわって思った笑。

ミュージカルだけれど、踊り!歌!って枠にはめ込まない表現が作品の世界に引き込まれる一つの要素だったのではないか。

まあ、素人の個人のしがない感想です。

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