最後にできることなんてたかがしれてるなんて思っていたけれど、試験前の一週間は過去一練習した一週間だった。
家での練習相手はトルソーちゃんだけだから踏ん張りがないので、帯が締めきれずに下線がちょこっと浮いているのはご愛嬌、ということで。
3回に1回は時間オーバーしてしまうことも、
化繊の留袖では絹以上に衿袷が上手くいかなくて、特に比翼を整えるのに時間がかかることも、
前幅決めでばっちり決められないことも、
二歩離れて全体をチェックすることを忘れてしまうことも、
帯揚げを忘れそうになることも、
不安要素は挙げればきりがないけれど。
これが終われば着付けの大本命の振袖ちゃんが待っていることを思えば、嫌なだけの試験も少しだけハードルは低く……なっているはず笑。
試験のために久しぶりにホテルに泊まってみてわかったことは、思っていた以上に自分は普段の生活で水分を取っていたということ。
一泊2Lじゃ足りんかった。
持ってきた水分と買い足した紅茶、コーヒー、サービスのミネラルウォーターで足りるかと思っていた夜。シャワーを浴びた後に水を飲み切って「あ、これ、足らないやつ」と、朝に部屋から出ることを決意。
普段使っているコップが大きめサイズだったからあまり意識していなかったけれど。
お風呂の前後と寝起きに一杯ずつ水を飲んでいたらそれでもう500mlじゃ足りないのに、何考えてたんだか。
昨日1Lサイズのペットボトル見て、こんなに飲まんやろって思った自分に平手打ちしたい。
お掃除の人がペットボトルが並んだ部屋を見てどう思うんだろうと想像してみると楽しいけれど、
お掃除する側から見るとぶっちゃけどうも思わないんだろうなとも思う。仕事だし。
自分が普段、患者さんのオムツ交換に何も思わないのと同じように笑。
ちょっとでも節約するために部屋の水道から飲むのも考えた。
潔癖症じゃないけれど、どうにもトイレのすぐ横の水道から飲むのは抵抗があったので諦め。
化粧をして口紅がポーチに入っていないことに気づいてついでに買おうかリサーチしたけれど、買うのは諦め。
セブンイレブンで売っているものも、ファミリーマートで売っているものも、1000円で買える素晴らしいものなのだとは思うけれど、お気に入りをいつまでも使い続ける自分にとっては今後使わないであろうもの。
家に4本あるうちの3本もほぼほぼ使っていないから、ここに一本足したところで無駄にするだけ。
口紅を塗った方が顔の、いわゆる透明感(?)がパキっと出ていいんだけど、どうせマスクじゃね。
少々顔色が悪く見えてもマスクしていれば口紅の色は見えないから変わらんけれど、いつもの口紅の潤い感に随分頼っていたのだと実感。あの口紅ならリップいらずだったし。
何で家に帰ってスーツケースを持つだけじゃなく、リップのように口紅を塗って出てきたのか。
口紅塗りなおしてカバンに入れないでいつもの定位置に置いてきてしまったに違いないのだけれど、認定試験後に家に帰っていつもの場所になかったらどうしよう。
そんな不安(?)も持ちながら挑んだ認定試験。
あがり症との付き合い方は未だわからず。
帯揚げを縛る段階で裏表が逆なことに気づき、審査の段階で袖口から長襦袢が飛び出ていたことに気づき。
「あ、終わった」って。
どんなにきれいでも長襦袢が出ていたらアウト。
練習の時から言われていた一発不合格をやってしまったので、即日再試験の連絡をいただきました。
神経をすり減らすタイムアタック練習、しんどいけど、まだ続けねば。
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